豆知識 【相見積もり】について
昨今の塗装業界では、ポータルサイトの乱立やSNSの普及により誰でも集客がしやすくなっており、元請けへの参入も非常にハードルが下がっている印象があります。
きちんとした業者が数多く存在する一方で、技術がなく施工内容の伴わない工事を行う業者が数多く存在しているのも事実です。。。
みなさんは、塗装工事を依頼するとき【相見積もり】はとられますか?
実はこの【相見積もり】についての考え方が昨今の塗装業界では変わりつつあると感じております。
これまでの塗装業界では相見積もりは当たり前、相見積もりをとった方がいいといった【相見積もり推奨】の考えが根強くありました。
しかし、、、その結果どうなったかというと、行政の相談窓口への相談件数は年々増え続け、悪徳業者がニュースで流れ、リフォーム産業市場規模の伸び率よりも、相談件数の増加率の方が上回るといった現象が起きています。
もちろん、【相見積もり】が原因ではありません。悪いのはそのようなことをする業者なのは間違いないのですが、何故そのような業者に依頼してしまうのか、、という疑問があります。
知り合いも少なく、どこに頼んだらいいのかわからない場合で訪問販売に依頼してしまった場合は、まだ理解はできますが、冒頭でもお話しした通り、今までは【相見積もり】が当たり前の時代でした。複数の業者から見積もりをとりその中から熟考を重ねた結果ご依頼しているはずなのですが、何故失敗したなと感じるのか、、、
まさにここが、塗装業界の元請け参入のハードルの低さだと感じます。
実績のあるきちんとした会社同士の相見積もりであれば、比較は可能かもしれませんが、もしもその中に【技術がなく、施工内容も伴っていない業者】がいたとしたらどうなるか、、、
おそらくお客様は、何が本当で何が正しいのかわからなくなり、余計なか悩みが増え、結果的に一番安い業者を選んだ結果、失敗してしまった。
というケースが非常に多いです。
もう一度言います。【相見積もり】をとった結果、その中に変な業者が混ざっていたとしたらお客様は余計にわからなくなり、正しい判断が難しくなる可能性があるということです。
先ほども伝えた通り、相見積もりが悪いのではなく、そのような業者が存在していること自体おかしい話しなのですが、今の塗装業界は悔しいですが、そういった業者も数多く存在しているのも事実なのです。
例えば、【とにかく安く工事をしたい】という方は、相見積もりをとって価格を競わせると安い工事は行える可能性は高いと感じます。さらに相見積もりということをチラつかせればさらに値引きも引き出せる可能性もあります。しかし、施工内容が伴っているかは疑問がのこります。結果は数年後にしかわからないため、そのときは安くて満足かもしれませんが、数年後に後悔するケースは非常に多いです。
しかも、昨今の日本情勢は、物価高により値上げ値上げの波が押し寄せています。もちろんそのしわ寄せは、我々施工業者にもきております。
物価高により、原価は上がり続けているのに何故工事価格を下げたりできるのでしょうか。
それはおそらく、未来の会社の状態や会社経営に特化した思考や知識は乏しく、目先の契約がほしいがための手法だと感じます。
しかし、施工業者にはアフターサポートやアフターフォローも必要です。
会社が存続しない限りはアフターフォローなんてできませんし、利益の残らない施工ばかりしていたら、アフターサポートなんてとてもじゃないができません。
さらに、安さ重視の会社ほど倒産していくケースも増えています。
リフォームや塗装工事に【同じ工事】はありません。
職人さんの、想い・拘り・思いやり・技術・優しさ・知識などは人によって違います。
優れた職人さんほど人件費も高額になります。
相場を知りたければ、行政の相談窓口や消費者センター、公益社団法人住まいるダイヤルなどに相談できますし、今はネットでも、ある程度の知識は学べます。
元請け参入のハードルが低いことからも、お客様自身が知識をつけ、精査していく必要を感じております。
【相見積もり】の中に変な業者がいることも想定しなくてはいけません。
今は【相見積もり推奨】の時代ではなく、【相見積もり】を取るかどうかの判断をより一層しないと、余計わからなくなる時代になっています。
一番いいのは、はじめから相見積もりをとりすぎるよりも、信頼できる方からの紹介や、社風、実績などで判断を行い、まずは一社見積もりをとってみて、それでも決めかねる場合は【相見積もり】をとってもいいと思います。
リフォームや塗装工事は
【お客様との信頼関係】が非常に重要です。価格だけで判断できるものではありません。信頼関係のもと、消費者側・業者側ともに満足度の高い工事を行うためには、様々な想いをお互いに擦り合わせて、目的の工事が遂行されるよう導く必要があります。
塗装業界のイメージ向上のために尽力し、熊本装建に携わるお客様に対しては【信頼関係】のもと良好な関係を末永く築けるよう、努力を惜しみません。